子供が産まれると避けては通れない保険のお話。
一人身なら極端な話、自分のための労災とか医療保険で十分なのですが、子供が産まれてくると保険はぐっと身近な存在になります。
その中でも、学資保険ってそもそも必要なの?という疑問についてまとめてみました。
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そもそも学資保険が必要か?必要でないか?の議論は要するに、
生命保険でいいんじゃないの?
というところからくると思います。
要するに、
親の身に何かあったときの保険
という意味で、学資保険を見た場合、それって生命保険でカバーできてないか?という疑問がでるのです。
実際のところ、親の生命保険の死亡保障額が教育資金だけでなくその後の生活費まで賄っているなら学資保険加入の必要はありません。
しかし、学資保険にはもう一つの側面として
教育資金の積み立てのための保険
というものがあります。
死亡保険の場合、親が死んだとき、または満期が来るまで支払いを受けることができませんが、多くの学資保険の場合、中学・高校入学時や大学で毎年少しずつ返戻金を受け取れるような形をとっており、手元で計画的に蓄えていく自信がない方の場合、計画的な積立と、タイムリーな返戻金を受け取ることができる優れた点があります。
実際、定期預金よりも返戻率がずっと高い学資保険もあります。
確かに学資保険の高い返戻率は定期預金の安い利息よりもずっと魅力的であるため、多くの人が教育資金の積み立て用として利用しているのが実際だと思います・・・が、世の中決してうまい話ばかりではありません。
保険には必ずリスクがあります。
学資保険のもつ大きなリスク
- 生保会社の倒産時にペイオフ(全額保護)がない(銀行の預金は1000万まで保護される)
- 途中解約をすると元本割れする可能性が高い
- インフレ時にも加入時の予定利率が適用されたまま
(参考記事:学資保険を定期預金と比較した場合の5つメリットと3つのデメリット)
勿論、解約の際の元本割れのリスクがあるからこそ、解約せずに手を付けないお金として保管できるという裏返せばメリットだったりしますが、一番心配なリスクは
生保会社って破綻しないの?
ということではないでしょうか。
それらのリスクを考えると1000万まで保護される銀行の定期預金の方が安全に思えます。
あと、
外資って大丈夫?
というあたりも心配だったりします。
しかし過去の事例を調べたところ、これまで破綻した生保は8社ありますがすべて国内生保会社でした。そして、その破綻生保を買い取って救済したのは外資生保です。外資生保が撤退した事例はありましたが、その場合は身売りして新しい保険会社が契約者の契約内容は加入時のまま引き受けているので保護されています。
また、破綻時には国内・外資問わずすべて生命保険保護機構に加入してるので全額保護にはなりませんが、救済措置はあります。国内・外資の分け方で救済は変わりません。
といっても、何があるか分からない今のご時世
積み立てが目的なら、定期預金の方が当然安全
というのは事実です。
ということはやっぱり
学資保険は必要ない?
という結論になりそうですが、あくまでそれは
死亡保険として十分な生命保険があり、定期預金など、より安全な積立を希望する方の場合は、
学資保険は不要だと思います。
しかし私のような貧乏人で、生保や定期預金?何それ?という方にとって、学資保険は安価でそこそこの保障が得られるのでとても優れた保険だと思います。
私の場合、学資保険に一番期待しているのは、子供が12歳や15歳など中学、高校入学時に一時金として生存保険金の返礼を受けられるところです。手元に置いておいたら絶対湯水のように流れていく自信があります!
そんなときに入学金など急な入用を助けてくれる保険として学資保険は非常に有益です。
返戻率は各社によってさまざまですが、子供が複数いると、契約者を分けたり、保険会社を分けたりとリスク分散するのも良い方法かと思います。
[記事公開日:2013年12月27日]
[最終更新日:]
(参考記事)
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