子供によくする質問で、「大きくなったら何になりたいの?」
という夢を聞くテンプレートがあります。
私も我が子に何度か聞いたりしましたが、最近はその質問では不十分というか、よくないと感じるようになりました。
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その心は、タイトルの通り、
「何になりたい?」よりも「何がしたい?」を聞いてあげなければ、今知っている職業でしか答えられないという事態が起きるからです。
わかりやすいのはプロ野球選手とか、警察官、お医者さんとか学校の先生という答えが返ってくると思います。
ベネッセでも定期的に小学生がなりたい職業についての調査をしていますが
ふくらむ夢と親心 子どもの「将来の夢」ーベネッセ教育情報サイトー
そもそも世の中にどんな職業があるかも知らないし、自分の親がなんの仕事をしているかも知らない子供も多いのではないかと思いますが
この回答の中で私が気になったのは、大半の親の職業でもあるはずのサラリーマンという回答の少なさです。
まぁ親が会社でこき使われて疲れた表情で返ってくるのを見ると「なりたい」職業には映らないのでしょう。
しかし厳密に言えば、サラリーマンというのは、雇用形態の一つであって具体的な職種を全く示していません。
プロ野球選手であっても所属球団から給料をもらうサラリーマンだし、医者でも開業医でなければサラリーマンです。
同じ野球選手の中でも、何故、野球をしているのか?野球を通して何がしたいのか?という問いへの答えはみんな違うと思います。
またいわゆる普通の会社勤めのサラリーマンであっても、勤めている会社がプロ野球球団である場合もあると思います。
その中には、直接的に球団運営に強く関与するポジションの場合もあるでしょうし、自分の仕事を通じて、世の中に野球の楽しさを伝えたいとか、全国の野球少年に夢を与えたいとか、
野球文化を日本で発展させたいとか、野球選手ではなくても、野球に関わる夢を描いて働いている人もいると思います。
要するに「何になりたい?」というのは手段であって、「何がしたい?」こそが大切な目的なのです。
長女も今度2年生になります。10歳頃までは好きなことをたくさんやって喜んで学び、楽しみなさいと言っています。
しかし義務教育が終了する前には、次の質問についてはっきり答えられるようにいつも聞いてあげたいと思います。
「将来、何がしたいのか?」
「過去、何をやってきたのか?」
「今、何をしているのか?」
正直、大人になってもいつも自問自答すべき質問だと思います。
人生は出直しはできたとしても、やり直すことはできません。一度しかない人生、後悔のない生を生きるために、いつも聞いてあげるべき質問だと思います。
(画像提供:Photo AC)[記事公開日:2017年12月27日]
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