長女が図書館で借りてきた絵本、どんな内容なのかとパラパラとめくってみたら、ひどく身に覚えのある展開がつづき、クスッと思いながらあっという間に読んでしまいました。
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たぶん自分では借りることはなかったであろうこの絵本、一体誰の作かと思ったら、以前紹介したあさえとちいさい妹の作者、筒井さんと知ってびっくり。
筒井さんの作品は育児の現場でひどく身近なものを感じることが多く、非常に共感を覚えます。
話はシンプルでお兄ちゃんと妹の兄妹がいて、お兄ちゃんは一人で外に遊びに行きたいのに、妹に自分も連れてってと何度もせがまれる話です。
お兄ちゃんは面倒くさくて、なんとか妹を家において一人で外に出れないかと画策します。
特に一番くすっときたのはこのシーン。一度はもう外にでるのをやめた、家で本でも読もうって言ったあと、一緒に本を読む妹が寝始めるのをよそにこっそり外へ抜け出そうというシーン。イクメンにもひどく身に覚えがあるシーンでした。
最終的にはお兄ちゃんもあきらめて一緒に外に連れて行ってあげるのですが、妹の嬉しそうなこと。
小さい子は独りで外遊びは危険ですから、いつも必ず連れ添いが必要になるのですが、本当はたくさん外で遊びに行きたいのが子供の本音です。
大人も時には一人になりたいし、そんなとき子供が寝ていてくれたらな、と思うこともあります。
そういう日常よくある親子の心理を見事に兄妹の関係を描写しながら訴えてくる作品でした。
さすがは筒井さんですね。すっかりファンになってしまいそうです。育児の心構えを教えてくれる絵本でした。
[記事公開日:2016年8月4日]
[最終更新日:]
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