個人的に絵柄が気になっていた絵本「月へミルクをとりにいったねこ」を図書館で借りてきました。
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まずタイトルからしておやっと思わせるものがあります。原作はアルフレッド スメードベルイさん、絵はたるいしまこさんとなっており北欧スウェーデンのお話を垂石さんも実際にスウェーデンへ行って写生をしながら1年もかかってこの絵を描かれたそうです。すごいですね。
実際、絵のアングルも出てくる動物たちの視点からダイナミックに描かれており、世界観に引き込まれます。
また桃太郎みたく、一つの目的に向かって仲間が増えていく展開や、スピード感あふれる様子も冒険心をくすぐります。
道半ばで諦めて去っていく仲間たち。それを寂しい背中で見送りながらも、自分は最後まであきらめずに目的地へ向かっていく。北欧らしい針葉樹林に囲まれて淋しさを見事に描写しています。
個人的に一番好きなシーン。あと少しで手に届きそうな月を前に希望に溢れる動物たちの姿。月が降りて木にひっかかっているように動物たちには見えます。実際猫が木にのぼると全然届かないのですが・・・子供の頃にお月さまを見ている感覚を思わせます。
内容や結末はここではこれ以上触れませんが、絵も非常に美しく、個人的にはベスト10に入れたい絵本です。
いつか、こんな絵本を描いてみたい、そう思わせる作品でした。
[記事公開日:2016年8月4日]
[最終更新日:]
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